犯罪・刑事事件の解決事例
#相続人調査 . #遺産分割

相続人が多く、連絡がとれない相続人もいるため、遺産分割の話し合いができない事案

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岡田 晃知 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人蔭山法律事務所熊谷支所
所在地埼玉県 熊谷市

この事例の依頼主

年齢・性別 非公開

相談前の状況

結婚していない兄が亡くなり、不動産もあることから遺産分割協議をしなければならなくなりました。しかし、兄弟姉妹が多く、亡くなった兄弟姉妹の甥や姪も相続人になっていたため、相続人が10名以上もいました。また、相続人の中には、全く交流がなく、調べた住所に手紙を送っても返信がなく、音信不通の人までいました。そのため、遺産分割協議をすることができなかったため、依頼することにしました。

解決への流れ

遺産分割の調停を申し立てれば、相続人が多く、連絡が取れない相続人がいても遺産分割協議を成立させる方法があると教えてもらいました。その後、遺産分割の調停を申し立ててもらいましたが、同時に直接各相続人に連絡をとってもらい、連絡がついた人に対しては事前に話し合い、説得をしてもらったため、揉めることなく調停を負えることができました。また、調停を担当する裁判所からの連絡に対しても応答しない相続人については、わざわざ現地調査までしたもらい、その報告書を裁判所に提出してもらうことで、その相続人が不参加のままでも遺産分割協議を成立させてもらえました。思ってもいなかった方法で、また事前の話し合いや現地調査など労を惜しまず動いていただき、揉めることなく解決してもらえたことをとても感謝しております。

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岡田 晃知 弁護士からのコメント

いわゆる調停に代わる審判の方法で解決した事案です。相続人が多い場合、音信不通の相続人がいる場合に有効な方法ですが、現地調査が必要なこともあり、この方法を用いる場合は弁護士に依頼する必要があります。相続人が多かったり、音信不通の方がいる遺産分割を解決するためには、急ぎ弁護士に相談し、依頼する必要があるといえます。なお、このような方法を用いる場合であっても、連絡のとれる相続人との話し合いを怠ってよいわけではありません。遺産分割は親族間の感情的対立を生みやすいので、労を惜しまず、少しでも感情的対立を避けられるよう、時間をかけて他の相続人と話し合うようにしております。今回も、事前の話し合いがあったからこそ、調停で大きく揉めることなく、ほぼ音信不通の方への対処のみで遺産分割を成立させることが終えることができた事案だと思います。