犯罪・刑事事件の解決事例
#欠陥住宅

【損害賠償金/1億円】購入した住宅の基礎工事、躯体工事に手抜き工事が発覚。解決へのプロセスをご紹介します。

Lawyer Image
鐘築 優 弁護士が解決
所属事務所鐘築優法律事務所
所在地東京都 新宿区

この事例の依頼主

50代 男性

相談前の状況

本件建物の欠陥は多岐に渡りました。・外見では分かりにくい梁・桁の接続不全・アンカーボルト・ホールダウン金物・土台火打材・羽子板ボルト・筋かい金物・ファイアーストップなどの欠落・火打材の取付不良、境界壁がない安全上無視のできない重要な項目であり、且つ建物のあらゆる箇所に発見された。

解決への流れ

相手方(業者)と交渉したが、相手方からは誠意ある回答はなかった。そこで依頼主と相談の上、法的手続を行うことに決定。そして、東京地裁に対し、【瑕疵修補工事の仮処分の申立て】(訴訟を提起するまで、あるいは訴訟中に建物が崩れ落ちるなどの事態を防ぐための申立て)及び訴訟を行うことにした。なお、その後、仮処分については業者側が簡単に受け入れる可能性が極めて低かったので、裁判官のアドバイスに従い取り下げ、訴訟一本でいくことにした。訴訟にあたっては、依頼者と相談の上、建築基準法などの関係法令をあたり、判例も調べて、万全の体制で臨んだ。損害額については、依頼者が支払った請負代金相当額とした。結果、1億円の支払いを損害賠償金として獲得。ご依頼者のほぼ請求通りの判決を勝ち取ることとなる。

Lawyer Image
鐘築 優 弁護士からのコメント

不誠実な相手方(業者)といくら交渉しても埒はあきません。本件では速やかに法的手続をとったのがよかったと思います。訴訟というと大変に思う人がいますが、請求に近い賠償額を得るには訴訟するのがよいと思います。訴訟においては十分な検討を行い、調停委員の建築士に十分説明し(訴訟は途中から調停に回り、調停委員として建築士が参加しました。)、結果的には、1億円の支払を命ずるというほぼ請求通りの判決となりました。依頼主も大変喜んでいました。