この事例の依頼主
70代 男性
相談前の状況
関連会社の指示で、名義上、とある会社の代表となったご依頼者様は、当該法人が廃業状態になったにもかかわらず、登記上の代表取締役の地位から外れることができませんでした。ご依頼者様は当初、問題ないと現状を放置していたのですが、結局、登記懈怠の責任で罰則を受けるはめになり、二度とこのような罰則を受けたくないとのことで、ご相談にいらっしゃいました。
解決への流れ
実質的な支配権を有する関連会社と交渉をし、当該会社の費用負担で、ご依頼者様が代表となっている法人の解散・清算手続きを行い、ご依頼者様を登記懈怠の問題から解放することに成功しました。
実質的な休眠会社は、現在かなりの数に上っており、後継者不足の昨今、その数はますます増えていくことが予想されます。多くの場合、そのような会社は放置されることになるのですが、登記懈怠の責任等(重任登記等の必要な登記を全くせずに放置していることの責任等)、休眠会社を放置することで発生する問題もあります。費用や手間の問題もありますが、会社の事業を廃止される場合は、専門家等の協力のもと、会社の清算・解散手続きを行うようおススメいたします。