この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
高校生の長女と夫婦で3人暮らしのご家庭でした。夫が突然家を出て、隣の市の女性の家に住み始めました。その後、夫から離婚の調停を申し立てられました。ご相談者は長女が大学受験を控え、学費の心配もあることから離婚はしたくないと考えていました。夫は女性の家を借りているだけなので不貞はしていない、シェアハウスであるなどと有責配偶者であることを否定していました。
解決への流れ
夫が申し立てた調停は不成立に終わり、夫が裁判を起こしました。夫は同居中からの婚姻関係の破たんを主張していましたが、当方は最高裁判例を踏まえ未成熟子である高校生の娘がいることを主張し、丁寧に夫と女性の関係を調査し不貞行為を推認させる証拠を裁判所に提出しました。裁判所は夫の離婚の請求を認めませんでした。夫側は控訴しましたが、夫の主張は高裁でも認められませんでした。
今回のケースは、女性宅に夫が住んでいるにもかかわらず、夫側が不貞関係を強く否定していましたが、訴訟段階で妻側に有利な証拠を見つけ、裁判所に提出することができました。あきらめずに調査を継続することも重要です。