この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
工場内の設備の故障のために、上方から物品が落下し、依頼者の頭部に当たってしまいました。依頼者はかなりの長期に渡り治療を続けましたが、頚部から背部に痛みといった神経症状が残ってしまい、後遺障害14級の9の等級認定を受けました。労災保険給付の他には事業主から何の支払もありませんでした。
解決への流れ
事故の原因は、故障を放置していた事業主の責任であることは明白でしたが、事業主は依頼者にも過失があるとの主張をしていました。労災資料に基づき、依頼者に過失は認められない旨の主張と共に、損害賠償額の交渉をしたところ、会社にも代理人弁護士がつき、交渉解決となりました。最終的に依頼者は、労災保険からの給付金のほかに、事業主から約400万円の支払を受けることができました。
この事例でも、依頼者は訴訟をした場合と同等の金額での和解ができました。訴訟をすると、どうしても解決までの期間が長引きますから、迅速に、高い金額で解決できたことは非常に良かったと思います。