この事例の依頼主
40代
相談前の状況
配偶者が夜遅くまで帰宅しない日が続き、探偵に依頼したところ、配偶者が不倫をしていることがわかりました。しかし、不倫相手の特定までは至らず、後日こっそり配偶者の携帯電話をのぞき見した時に、不倫相手の電話番号を見つけることはできたので、意を決して直接連絡してみましたが、一切電話に出ることはありませんでした。そこで、行き詰まり、弁護士にご依頼されました。
解決への流れ
弊所では、不貞慰謝料を請求する場合には、着手金をいただかずにお手伝いさせていただくことが多いです。今回も着手金無料でご依頼いただいたのち、弁護士会照会という、弁護士特有の情報取得制度を用いることで、携帯電話番号から不倫相手の個人情報を特定することができました。その後、不倫相手に対して内容証明郵便にて不貞慰謝料請求を行ってみたところ、不倫相手から弊所弁護士あてにコンタクトがありました。その後、示談交渉を行い、一定程度の慰謝料を支払ってもらったうえで、今後二度と連絡も取らないし接触もしない、もし接触を確認した場合にはペナルティーとして、一定程度の違約金を支払います、という内容の示談を成立させ、不倫をしっかりと終わらせることができました。
配偶者の不倫が発覚した場合、絶対に許せない、離婚したいという思いと、今後の反省する態度によっては、時間をかけて夫婦関係を修復する余地はある、という思いにさいなまれることはあり得ます。その場合、夫婦関係をいきなり清算してしまうのではなく、不倫相手に対して慰謝料を請求しながら、不倫相手や配偶者の態度をある意味試し、離婚するかどうか決めるというのも悪くないのではないでしょうか。そして、一般の方に比べて、弁護士の調査能力は幅広いので、断片的な情報から個人情報を特定することが可能な場合も少なくありません。ぜひ、手がかりがないからと言って諦めるのではなく、なにかできるのではないか、弁護士に聞いてみよう、と、小さな一歩を踏み出してみてほしいなと、切に願うばかりです。