この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
Aさんは、いきなり遠い親族(おじ)から、相続人になっているが遺産を放棄してするようにとの一方的な連絡を受けました。しかし、相続に関する知識がなく、自分が相続人であることも知らず、どうしてよいか分からなかったため、当事務所に相談にいらっしゃいました。
解決への流れ
Aさんは、放棄をしてもよいような意向を示していましたが、状況が全く分からなかったため、相続財産を確認してから最終的に決断すればよいと伝えました。そして、相続関係の調査、相続人が相続放棄をしていないかどうかの調査、遺産の調査を一通り行いました。すると、Aさんの取得分がかなりの額に上ることが判明しました。Aさんは悩んでいましたが、最終的には自己の相続分を確保したいとの希望を述べらrましたので、それを確保すべく遺産分割協議に臨みました。被相続人は、不動産と金融資産を遺していましたが、不動産は他の親族が使用していたことから、不動産は他の親族、金融資産はAさんというような形で協議し、遺産分割が成立しました。
他の相続人から、遺産を取得しないよう求められることがあります。この場合、後で後悔しないように、遺産の全容を把握してから決断するべきと思います。遺産の全容を把握するために何をしたらよいか分からないような場合には、一通りの手続を弁護士に依頼することによって話が早く進むことが多いと思われます。