この事例の依頼主
女性
相談前の状況
数か月の交際期間の末結婚したご夫婦の離婚について、奥様側から相談を受けました。奥様は仕事の関係で海外移住が決まっており、とにかく早く解決したい、との要望が強く、反対に夫側は、裁判も辞さない、という姿勢で、夫側の感情コントロールが主題な案件でした。
解決への流れ
夫側からは、夫婦が出会ったきっかけとなった結婚相談所の費用、結納費用、結納の際の実家家族の衣装代など、ありとあらゆる費目を羅列して損害賠償請求の書面が届きましたが、いずれも法的には認められないものばかりでした。ただ、法的には認められない、と伝えても、では裁判で白黒はっきりさせたいとのことで、それでは奥様の「とにかく早く解決を」という希望は叶えられません。そこで、相手方が主張する損害額の5分の1程の金額を解決金として設定し、連日夫本人と話し合いを重ねたところ、最終的に夫側の納得を得られ、奥様の想定よりも早く解決を図ることができました。
先方には代理人が就いていない代わりに、先方の家族が意見を述べ、両者の感情面でも事態が複雑化してしまっている案件でした。奥様も日々相手方本人及びその家族から罵倒され、精神的にも限界の状態でしたので、代理人が入ることで直接のやりとりから解放され、「これからはよく眠れそう」と仰っていたのが印象的でした。夫、及びその家族は当初裁判所での解決を強く望み、こちらの話には一切耳を貸してくれませんでしたが、連日夫側と対話を繰り返し、奥様だけでなく、ご夫婦双方の将来や幸せのためには何がベストか…と問いかけていく内に、夫側も冷静になり、結果依頼から3カ月で、こちらが提案した通りの条件で解決を図ることができました。一日でも早く皆様がゆっくり眠りにつける日が訪れますよう、私どもはベストを尽くします。