この事例の依頼主
女性
相談前の状況
不倫をしている夫からの離婚を求められた女性から相談を受けました。女性は20年以上も仲良く夫婦生活を送っていると思っていたのに、突然夫から「好きな女性ができたので離婚してほしい」と言われたことに大変ショックを受けていました。
解決への流れ
男性は離婚したいと言い、女性は絶対離婚しないと言っており、調停では解決しなかったため、男性は離婚を求めて裁判を起こしてきました。裁判のなかで、男性は不倫をしたことは認めましたが、不倫をする随分前から夫婦の関係は破綻しており、不倫は夫婦関係が壊れてからのものだと言って、離婚が認められるべきであると主張していました。しかし、メールや写真など、女性の言い分を裏付ける証拠が多くあったことで有利に裁判を進めることができました。最終的には、裁判官はこちらの言い分を全面的に認め、男性の離婚請求は認められませんでした(請求棄却の判決といいます)。
離婚の裁判は誹謗中傷合戦になることも多く、愛していた人から人格的な批判を受けたりすることは精神的にとてもつらいものです。この裁判もそうでした。ですから、私たち弁護士は、できるかぎり依頼者の話をよく聞き、精神的な負担が少しでも軽くなるように心がけています。また、夫婦関係や男女関係の裁判では、言った言わないの水掛け論になることが多く、証拠がとても大切です。離婚には様々な法律問題が存在し、そもそも離婚が認められるかどうかを考えなければなりませんし、離婚をすることはお互いに決めていても、離婚の条件をどうするかで争いになるケースも多くあります。私ども専門家にご相談いただけると円滑に進むことが多くありますのでお気軽にご相談ください。