この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
先日,夫が亡くなったのですが,遺品を整理していたら夫の日記が見つかりました。日記には,生前,夫がほかの女性と旅行していたことが書かれていました。旅行の写真もあったため,相手の女性の顔は分かるのですが,名前や住所が分かりません。このような事案も,相手の女性に対して慰謝料を請求することはできますか。
解決への流れ
相手方の勤務先や名前がわかり,慰謝料を支払ってもらうことができました。
40代 女性
先日,夫が亡くなったのですが,遺品を整理していたら夫の日記が見つかりました。日記には,生前,夫がほかの女性と旅行していたことが書かれていました。旅行の写真もあったため,相手の女性の顔は分かるのですが,名前や住所が分かりません。このような事案も,相手の女性に対して慰謝料を請求することはできますか。
相手方の勤務先や名前がわかり,慰謝料を支払ってもらうことができました。
本件では,日記の情報や写真,夫の仕事内容から,相手の勤務先にあたりをつけ,同社のホームページや広報誌を調査したところ,相手女性の写真が掲載されており,勤務先と名前が判明しました。すぐに相手方と連絡を取ったところ,不貞の事実を認め,慰謝料を支払ってもらうことができました。本件のように夫が亡くなっている場合だけでなく,夫(妻)が不貞相手の素性を秘匿しているため,不貞の事実が明らかでも不貞相手の名前や住所が分からず,訴訟等の手続がとれないことがよくあります。最近では,SNS等で知り合ったため,そもそも,夫(妻)も不貞相手の素性を知らないという場合も増えています。そのような場合,住民票の調査や携帯電話会社への問い合わせ等により,なんとか不貞相手の素性を明らかにしなくてはなりませんが,実際には,その素性を知ることは容易ではありません。本件のように,ほとんど情報が無い状態から不貞相手の特定に至るケースは,まれなケースかもしれません。なお,不貞相手の素性調査を探偵に依頼するという方法もありますが,不貞慰謝料が150万円程度であることを考えると,探偵費用が高額となり費用倒れになる場合もありますので費用対効果を慎重に検討すべきです。事案に応じて,相手方の特定の可否などについてもご相談に乗りますので,まずはお気軽にお問い合わせください。