犯罪・刑事事件の解決事例
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健全な労働環境を整えることができました【雇用契約書・就業規則・労働条件通知書のチェック】

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溝口 矢 弁護士が解決
所属事務所法律事務所Z
所在地東京都 港区

この事例の依頼主

20代 女性

相談前の状況

クラブの経営をしております。経営をはじめたばかりで、従業員やアルバイトを雇うにあたっての契約書の作り方が分からず相談させていただきました。クラブは業界的に労働条件が良くないのですが、私としては働いてくださるみなさまを大切にしたいと考えていますので、法律上問題のないような形で進めてほしいと希望しました。

解決への流れ

私は、銀座のクラブで働いていた頃、業務委託契約書にサインをしていたので、クラブでホステスを雇う場合には業務委託契約をすれば良いと思っていました。しかし、健全な労働環境を整えたいという私の希望やお仕事の実態・内容を踏まえると、雇用契約を結ぶ必要があるとのアドバイスを溝口先生からいただきました。裁判例も複数見せていただきながらの説明でとても分かりやすかったです。その後は、私の方で作成した雇用契約書や就業規則、労働条件通知書を詳細にチェックしていただきました。ホステス用・黒服用や従業員用・アルバイト用に分けた方が分かりやすいとのご指摘をいただいたり、身元保証契約書の作成までしていただいたりしました。綿密なお仕事ぶりに感謝しております。クラブ経営の時間帯の都合上、溝口先生へのご連絡が深夜や朝方になってしまうにもかかわらず、お電話で対応してくださるなどサービス面でも充実しています。

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溝口 矢 弁護士からのコメント

クラブとホステスとの間の契約は、業界的には業務委託契約であるとされることが一般的なようですが、実態をみますと雇用契約と評価すべきものが多いと考えております。裁判例でもクラブとホステスとの間の契約が雇用契約であるとされているものが複数ございます。本件のお客様のご希望はまさに法的な問題の核心をつくものであること、従業員やアルバイトの皆様のことを思う姿勢にも大変共感できること等を踏まえますと、社会的な意義も大きい事案であると考え取り組ませていただきました。弁護士として仕事をするにあたり、お客様の利益を大切にすることはもちろん、社会的な意義も追求して参りたいと考えております。また、雇用契約書をはじめとした基礎的な部分についての整備を行っておくことは、長い目で見たときに非常に価値のあることだと考えております。紛争等のリスクを低減できますし、法的な対応がきちんとできている会社は良い人材に恵まれる可能性が高いからです。深夜や朝方につきましては、常時の対応をお約束することはできませんが、ご事情や事案の状況を考慮して動くよう努めます。