犯罪・刑事事件の解決事例
#強盗 . #加害者

クレプトマニア(窃盗症)

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大野 康博 弁護士が解決
所属事務所碑総合法律事務所
所在地東京都 港区

この事例の依頼主

40代 女性

相談前の状況

万引き事案。しかし,万引きの前科前歴が10件あり(但し,公訴提起は1回,10年以上前)。余罪あり。しかも,今回は,生年月日を改ざんした健康保険証を警察官に提示して偽造有印公文書偽造もあり。クレプトマニア(窃盗症)を疑うが,偽造の健康保険証の提示は計画性ありー窃盗症と矛盾?計画的に窃盗を行っている者と見られれば実刑もある?

解決への流れ

面談後,クレプトマニアの疑いありと考え,専門医の受診を予約。予約が第1回期日後にしか入らず,第1回は被告人質問までの強引にとどめる。第1回期日後,専門病院に同行し,クレプトマニアの診断を確認。以降継続治療を約束。実際に通院。それらを証拠として提出。偽造の健康保険証提示は,計画的でないことを説明-デザインの専門学校に通学。十数歳若く生年月日改ざん。遊び心。ごまかしなら実年齢に近い生年月日に改ざんするはず。判決は1年6月,執行猶予3年、保護観察付

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大野 康博 弁護士からのコメント

偽造公文書行使がついたため合議事件となったが,裁判所は,計画性があったことを疑っている様子。しかし,クレプトマニアとの専門医の診断と被告人の通院実績を無視できず,保護観察付ではあるが執行猶予がついて一安心。被告人が再犯をしないことを願うところである。