犯罪・刑事事件の解決事例
#加害者 . #横領

【高額の業務上横領横領事件で執行猶予判決を得た事例】

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中村 浩士 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人シティ総合法律事務所
所在地北海道 札幌市中央区

この事例の依頼主

40代

相談前の状況

福祉施設の事務長をされていた方が、数年間の間に2000万円を超える金額を着服横領し、警察に刑事告訴されたとの相談を受け、弁護人に就任した。

解決への流れ

被害会社に丁寧に謝罪をし、一括で返済できるお金がなかったことから、親族らからの借入金を集め、換金できるものは全て換金して500万円を集めたほか、仕事をした稼ぎを毎月返済用に積み立てていたが、途中で逮捕され、起訴された。

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中村 浩士 弁護士からのコメント

被害会社との間で示談を成立させて示談書を交わしたほか、その示談に強制力を持たせるため、刑事裁判所で和解調書を作ってくれる、「刑事和解」の制度を利用しました。また、新たな職場の確保と家庭環境の調整を図り、自分のやったことを見つめ直すことができる種々の教育を施して、罪の重大さを認識して再犯防止に努めていく説得的な話を用意した上で、このような多額の被害では異例の、執行猶予判決を受けることがてきました。やったことは元には戻りませんが、会社が、刑務所に行かれるよりも、少しでも働いて返済をしてもらいたいと言ってくるように、誠実に被害弁償に努め、早期の示談を交わすことがとても重要です。ギャンブルなど、浪費が犯行の背景にあるような場合には、依存症治療も合わせて実施することで、返済の実効性を高める必要があります。詐欺罪や背任罪についても、同様のことが言え、被害弁償が重要な要素となります。