この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
被害者は依頼者の息子さんで、夏休みに小学校の正門前に設置された横断歩道を赤信号で横断中、トラックに衝突され、亡くなりました。赤信号横断中の事故ですので、被害者の過失が大きな問題となる事案でした。
解決への流れ
まず、自賠責保険に対し被害者請求をしました。被害者の重大な過失による減額がなされる可能性がある事案でしたので、被害者請求の段階で、本件が小学校正門前の横断歩道上の事故であること、周囲には児童飛び出し注意の標識が多数あることなど、加害者側の落ち度が大きかったことを積極的に主張しました。その結果、被害者の重大な過失による減額をされることなく(被害者の過失が7割未満)、自賠責保険から保険金額が支払われました。その後、裁判を提起し、被害者の過失を4割とする内容で和解が成立しました。
赤信号横断中の歩行者と自動車の衝突事故の基本過失割合は、歩行者は7割程度とされています。事故現場の周囲の状況など、被害者の過失を減少させる修正要素を積極的に主張することで、被害者の過失を小さくすることができました。