この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
従業員のうち一部が労働組合に加入したということで、労働組合から団体交渉の通知が来ました。会社側も初めてのことでどう対応していよいか分からず相談に来られました。
解決への流れ
労働組合とは何か、会社側として負っている義務、対応の選択肢を教示しました。団体交渉についても立会い、労働組合側の要求事項について会社としての検討結果、対応可能な事項と対応不可能な事項について丁寧に説明しました。労働者からの要求の背景にある会社での問題点について洗い出し、要求事項にない問題点についても社会保険労務士と協力して改善、規則整備に着手しました。
労働組合を中心とする集団的労働関係については聞きなれない用語も多く、会社側も何をしてよいのか、ダメなのか分からないという状況でした。予備知識がないと、法的に義務のない事項まで区別検討できずに労働組合の言い分通りに書面を交わしたり、逆に法的義務があるのに違反した対応で不当労働行為で労働委員会に申立られたりしてしまいます。本件では要求事項の背景にある問題点を洗い出し、改善、規則整備に着手しました。このほか、社内における手続きや報告等の系統についても見直しを行い、結果的に社内の環境がよくなりました。