この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
飲食店で働いていましたが、体調不良で辞めました。しかし、最後の月の給料をもらえていません。また、今まで働いていた期間についても、残業代が支払われていません。
解決への流れ
雇用主に対し、内容証明郵便にて未払賃金の支払を求めましたが、支払がなされなかったため、労働審判を申し立てました。雇用契約書やシフト表等の客観資料が手元に残っていなかったため、労働審判では、本人の記憶や飲食店のSNS上の情報をもとに具体的な仕事の内容や営業日等について詳細に主張し、本人が残していたメモ等を参考にしながら残業時間を立証しました。その結果、最終月の給料と残業代の支払いを受けることができました。
労働事件においては、権利主張をする労働者側において主張立証を行う必要がありますが、労働条件や勤務実態に関する資料が労働者の手元に無いケースもしばしばあります。また、会社側に残っている資料が、正確な労働時間を反映していないというケースもあります。このような場合には、自身の勤務実態について、いかに具体性・迫真性をもって主張できるか、主張を裏付ける資料を収集できるかが重要なポイントになります。