この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
会社が残業代を支払わない。労基に通報して指導してもらったが,より会社の態度が硬化し,以前より待遇が悪化するなどした。多くの従業員が会社に対して不信感を抱いている。
解決への流れ
従業員がどんどん退職し,順次残業代請求をご依頼いただきました。会社の対応があまりにも悪質で,中には真偽を疑うような内容もありました。また,会社側からは請求する方の就労状況が悪かったとか,無断で残業していたといった責任逃れの主張をする可能性が窺われました。しかし,同じ会社の元従業員が皆様同じ証言をしていること,協力して証拠資料を集めていただいたことから,主張・立証を十分に行うことができ,それぞれ主張通りの金額を回収することができました。
複数の方から同一の相手に対する請求のご依頼を受けることは,依頼者間で公平な解決にならない可能性がある(途中で相手の資力が尽きる場合など)というデメリットもありますが,主張・立証を補完し合うという上記のようなメリットもあります。お一人で悩んでいる方も,他の従業員の方と相談し合っている方も,まずは会社外の弁護士にご相談ください。様々な観点から解決策を探るお力添えができると思います。