この事例の依頼主
男性
相談前の状況
離婚調停の事件です。弁護士の介入前、ご自身で対応されていました(お互い弁護士つかず)。相手方の主張が非常に強硬で、調停委員もあまり依頼者の意見を汲み取ってくれない状況のため、「この内容で離婚成立した場合、本当に払えるのだろうか・・・」という法律的にみると過大な内容で話が決まりかけていました。
解決への流れ
1 過大な請求の否定受任直後に、・弁護士がついたので、法律に従って一から条件を話し合いたい・今までの話し合いは白紙としました。相手方も調停委員も不満げでしたが、今までの非常に相手に有利な内容ありきで話をするわけにもいかないので、白紙からの協議が難しいなら裁判で争いましょうと伝え、仕切り直しました。2 相手方の説得相手方に対して、・今の要求は法律的にみて、裁判しても認められないであろうこと・納得いかないとして裁判で争うならこちらも対応するが、多分お互いに時間と労力がかかるだけで、互いに利点がないことを伝えて説得し、最終的には(早期解決を希望する依頼者の意向も踏まえて)裁判上認められそうな内容<調停での合意内容<<<<相手方の当初提示内容あたりの、相手方の当初提示内容よりは大幅に下がるが、裁判できっちり争った場合に認められそうな内容よりは上、というあたりで合意にいたり、調停段階で離婚が成立しました。
離婚調停は話し合いなので、双方合意すれば、裁判上認められそうな内容より高くとも低くとも、そのような内容での離婚は可能です。ただあまりに一方の負担が多いのもあまり妥当ではない(ものすごい負担になる)と思いますので、弁護士が介入した後、依頼者も納得していただけるほどほどの落とし所で決まって非常に嬉しかったです。