この事例の依頼主
女性
相談前の状況
窃盗(万引き)により逮捕。処分保留釈放後,同店舗での別の万引きにより再逮捕。同種の罰金前科あり。外国人の方であったため,在留期限が迫る中,一日でも早い身柄釈放のために店舗との示談交渉を行うことにしました。
解決への流れ
初回の逮捕後から,店舗に被害弁償の申し入れをしていましたが,被害感情が強く,なかなか受けて取ってもらえませんでした。しかし,本人が真摯に反省していることや最大限の弁償の準備があることを弁護人のみならず捜査機関からも伝えてもらったところ,最終的には示談を受け入れてもらうことができました。その結果,在留期限までに不起訴処分を得ることができました。
示談交渉はとても難しく,被害者の方の気持ちも十分に理解することができます。その上で,粘り強く,時には捜査機関の協力も得て交渉を進めていきます。なお,この事例では,起訴されてしまった時に備えて,弁護人自ら在留更新の代理手続きができるような準備も並行して進めていました。本人は長期の勾留で精神的にもかなり疲弊していたため,打ち合わせと励ましの意味も込めて合計19回の接見に赴きました。