この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
相談者はオートバイに乗車中に貨物自動車と接触する事故にあい右手首を骨折するケガをしました。相当長期の治療の後、ケガは治ったものの、右手首には痛みや異常な感覚が残ってしまいました。相手方保険会社を通じて後遺障害の認定を得ようとしましたが、結果は非該当。悩んだ上、相談に来られました。
解決への流れ
現実に痛みや異常感覚が残っている以上、非該当という結果はおかしいと考え、異議申立てをお勧めしました。受任してさっそく、意見書を作成し、異議申立ての手続きを行いました。すると骨の治りが不完全であることが判明し、12級8号に認定されました。しかしながら、相手方保険会社は痛みが残ったという後遺障害であり、ムチウチ症状と同じ扱いしかできないとして、約200万円しか支払うことはできないと主張してきました。そこで、訴訟を提起し、期日間に医師の意見書を取得し、最終的には過失相殺後の金額で1000万円で和解することができました。
現に痛みなどが残っているのに後遺障害と認定されないといった場合は弁護士に相談してみてください。認定されるべき後遺障害が認定者に伝わっていないことがあります。その場合、弁護士が追加の証拠や意見を述べることで、認定されるべき後遺障害が認定者に伝わり、等級認定に導くことができる場合があります。