犯罪・刑事事件の解決事例
#遺言 . #相続放棄 . #遺産分割

相続問題~多くのご相談を受けておりますが、印象に残っている最近の事件について記載します。特定されないよう一部事案は変えております。

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坂野 真一 弁護士が解決
所属事務所ウィン綜合法律事務所
所在地大阪府 大阪市北区

この事例の依頼主

年齢・性別 非公開

相談前の状況

【1】数十年前に生じた父親の相続時に、長男から相続税がかかると言われ、相続放棄を求められ応じてしまった長女の方から、その後に発生した母親の相続に関して相談を受けた事案。【2】父親の死亡10年ほど前から同居し、死亡数年前に入籍した後妻から、子供2人に対して寄与分を請求された事案も担当しました。同居していた後妻さんが、相続財産を明示してくれないなど相続人間で不信感が高まっていた事案でした。

解決への流れ

【1】母親が残念ながら、遺言を残していなかったので、長男は法定相続分を希望しましたが、長女の方と連携をとりつつ交渉した結果、ほぼ9割以上の相続財産(約8000万円以上)を長女の方が取得できる遺産分割結果となりました。【2】後妻は弁護士を依頼して、550万円あまりの寄与分の主張をしてきました。調停も起こされましたが、裁判例を出来る限り調査・分析の上、審判になれば後妻の主張を裁判所がそのまま認める可能性は高くないことを示しつつ、調停で粘り強く交渉した結果、解決金30万円で平和的解決ができました。

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坂野 真一 弁護士からのコメント

【1】この事案は、長女の方が何人かの弁護士に相談されたのですが、無理だと言って誰も受任してくれなかった事案だったということであり、随分喜んで頂いたので記憶しています。法的には難しい事案だったとは思いますが、粘り強く冷静に交渉したことで相手方の理解を得ることができたように感じています。【2】この事案は、双方の主張が大きくかけ離れており、また当事者同士が感情的になっていたため、当初は、調停で終了できる見込みは薄いと感じていました。しかし、裁判例・審判例を調査分析しその結果を調停の場で明確に示したことで、相手方の大幅な譲歩を引き出すことが出来ました。また交渉の場では相手方本人の感情を害することがないよう十分に配慮したことから、約3ヶ月でスピード解決に至りました。この事案は、和解がほぼ決まりそうになってからも、相手方が私物の引き上げ費用を言い出し和解がとびそうになったり、依頼者と一緒に私物の引き上げを手伝ったりしたため、良く覚えております。