犯罪・刑事事件の解決事例
#人材・教育

第三者的な相談窓口・事実関係聴取・対応業務

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早津 花代 弁護士が解決
所属事務所法律事務所ブルーム
所在地東京都 千代田区

この事例の依頼主

年齢・性別 非公開

相談前の状況

幼稚園の園児の親御様がある担任の対応に不満を持ち、親御様達の間でひとりの担任が孤立する状態となっているという相談がありました。親御様の間でどのような話が広まっているかがわからなかったので園としても対応が難しい状況でした。そこで、システムとして、園内の職員ではない第三者として、相談者の承諾なしには園に相談者が特定できる情報は伝えないという条件で、園に対するご意見窓口、相談窓口としての役割を担うことになりました。

解決への流れ

ただ待つだけでは相談に来てもらえないため、送り迎えの時間帯に園内をご挨拶して回り親御さんに顔を覚えてもらいました。そのうちひとりの親御様が相談窓口を利用してくださいました。私自身も保育園に子どもを通園させ親の立場にいましたので、親御様が不満を持ちやすいトラブル内容や園に期待される対応については理解しやすいということもありましたが、直接親御様から子ども同士のトラブルと担任の対応への不満について伺うことができました。その相談内容を、相談者が特定されないように園に伝え、園長先生が対処方法について検討されました。担任の先生にもお話を伺う機会をいただきました。担任の先生は経験年数は浅いながらも頑張っていらっしゃることはわかっていましたので、できるだけお気持ちに配慮するよう努め、改善方法をお伝えしました。幸いトラブルは大きくならず沈静化することができました。

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早津 花代 弁護士からのコメント

幼稚園に限らず地域に根差す企業様にとっては、その利用者の生の声は経営に大きく影響します。幼稚園は、子どもを預けている親御様は、園に対して遠慮があり不満や改善要望を園にはしないという特徴があり、親御様間の会話でストレスとして吐露される傾向にあります。噂が口コミとなり地域全体に広がってしまいかねません。一方、園児、園児の親、園内の職員という関係性が異なる人間関係にさらされる教師の心の配慮も重要です。離職率が高まれば、園の評判に影響します。紛争を大きくしないためには、紛争の芽が小さいうちにそれを察知し、適宜な対応をすることが重要です。そのような調整役を弁護士が担うことがこれからますます必要になると思います。