この事例の依頼主
女性
相談前の状況
ご相談者様は、妻子ある男性との間で不貞をしてしまい、夫から離婚を迫られていたため、ご相談を受けました。当初は、ご相談のみの来所が数回ありましたが、夫側に代理人がつき離婚調停を申し立てられたため、当事務所にて受任することになりました。離婚自体に争いはなく、争点は慰謝料と財産分与(特に不動産の売却)でした。
解決への流れ
当初は、不動産を売却してその利益を分けるという目標で進めていましたが、成人している子も居住していたことから、売却することが妥当かどうか、夫側の弁護士と交渉をしていたところ、夫側から、ご相談者様(妻)の持分を買い取って、夫の所有にして子と一緒に住みたいとの申し入れがありました。そこで、ご相談者様(妻)の持分を夫に譲り代金を受け取る内容の契約書を交わして、無事、夫側に所有権の移転をすることができました。
ご夫婦での話し合いでは、折り合いがつかず解決(離婚)に至りませんでしたが、お互いに弁護士がついたことで、不動産持分の譲渡などがされ、早期に離婚が成立した事案として印象に残っています。弁護士に依頼することのメリットのひとつに、一方に弁護士が付けば、配偶者側も弁護士を付けるケースが多くなり、交渉がすんなりと進み、早期の解決を図ることが可能になるという点が挙げられます。