この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
別居中の夫によって長女(6歳)を連れ去られた妻からの依頼を受けました。夫側は長女との面会を阻止しており、この問題を解決するために面会交流調停を申し立て、長女の監護者を妻(母)に指定し、長女の引き渡しの仮の処分を求めました。
解決への流れ
裁判所は長女の監護権を妻(母)に与え、長女の引き渡しを命じる判決を下しました。夫側は即時抗告を試みましたが、この抗告は棄却されました。しかし、面会交流がうまく進まず、長女の引き渡しに関しては間接強制の手続きを行いました。結果として、長女は約1年4か月ぶりに妻(母)の元に戻ることができました。
このケースでは、単なる離婚紛争を超えて家族の再統合を目指しました。離婚後の面会交流が進まない状況から、子供の福祉を最優先に考え、長女の引き渡しを求める法的手続きを進めました。また、夫による妻の騙し署名による離婚についても無効判決を勝ち取り、離婚調停を経て妻(母)にとっては新たなスタートとなる状況を作り出しました。この事件は離婚紛争を超えて、「フルコース」のような複雑な事件でしたが、依頼人の妻(母)の粘り強さと長女に対する母親としての強い愛情が、最終的な成功につながったと感じています。弁護士として、家族の再統合や子供の幸福をサポートすることは、私の使命の一つです。