この事例の依頼主
20代 男性
相談前の状況
高速道路運転中、後続の車のブレーキが間に合わず、玉突きとなってしまった事故。3台が絡む玉突き事故の真ん中の車両であったこと、大型車に挟まれて事故であったため車両の破損度合いが激しかったが、保険会社の提示した車両の損害賠償額に納得がいかないとご相談にお越しになりました。
解決への流れ
お客様ご協力のもと、車両の価値に関する資料を複数用意いたしました。そのうえで、正当な車両価格について相手保険会社に根気強く説明を繰り返し、結果として、車両の損害賠償額については当初の保険会社提示額のおよそ2倍の金額で和解することができた事例です。
物損事故において、車の損傷が激しく修理費が車両価値を上回る状態(経済的全損)となった場合、その賠償額は事故当時の車両価値を基に決定されます。もっとも、相手保険会社との間で、その車両の事故直前の車両価値について争いが生じることは少なくありません。中古車の査定額はその時点毎に変化しますが、交通事故に遭う直前に車を査定に出している方は稀であり、事故直前の被害車両の車両価値を客観的に正しく評価することはほとんど不可能だからです。今回の事例では、点検整備記録簿・分解整備記録簿などの資料をお客様の御協力の下で収集し、事故時点におけるお客様の車の状態が一般的な同型の車両よりも良好であったこと、購入時点から事故発生までは1年程度しか経過しておらず、経年劣化も少ないことなどを丁寧に説明し交渉した結果、増額を勝ち得ました。