この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
依頼者(妻:40歳)相手方(夫:40歳)。相手方の不貞を原因とした離婚請求について(なお,子供なし。)。職場で出会い,結婚後15年連れ添った夫婦間において夫の不貞が発覚。妻は,「同じ職場で同じ空気を吸い続ける事態ありえない。」「どうしても離婚したい。」と希望。相手方は,「不貞は認めるが,離婚する気はない。」「離婚するにしても,離婚条件について離婚調停も離婚裁判も争う。」と反論。
解決への流れ
依頼者(妻)の希望が,早期の離婚による解決であったため,裁判外にて相手方(夫)と交渉。相手方との5度の交渉(毎回,2時間前後の話し合い。)の末,約1カ月弱の期間で離婚協議成立。離婚協議書を作成し終了。なお,財産分与は,夫妻双方の預貯金額を合算した額を2分の1で分割し(なお,持家はなし。),慰謝料については相手方から300万円を回収した。
依頼者(妻)が精神的に弱っており,弁護士が代理するとしても,調停・裁判等によって長期間かけるのではなく,裁判外の話し合いによって迅速に解決することが望まれる事案であった。交渉の際は,妻側の意見を述べるのみではなく,相手方(夫)の言い分もしっかりと聞き取りをした。その際,夫の法的な要求のみではなく,妻に対して日常思っていた事や不満等の些細な事についても話をさえぎることなく全て聞き取りをした。結果,相手方も言い分をすべて聞いてもらえたことによって納得し,離婚協議成立。依頼者(妻)からはもちろん,相手方(夫)からも「こんなに話を聞いてもらえるとは思わなかった。もし,何か困ったことがあれば先生に頼みたい。」と言われた。