犯罪・刑事事件の解決事例
#遺産分割

20年以上放置してきた相続問題

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西山 良紀 弁護士が解決
所属事務所リライト神戸法律事務所
所在地兵庫県 神戸市中央区

この事例の依頼主

60代 男性

相談前の状況

依頼者の父親は、その地の名士といわれる家の跡継ぎでした。依頼者の父親は、依頼人が幼い時に亡くなり、母親が父の全財産を相続しました。母親は、亡くなる2,3年前に、ある男性と再婚をしました。そして、母親がなくなり、その1,2年後に再婚相手の男性もなくなりました。そこで、依頼人は、再婚相手の子供と、相続問題について協議をしようとしましたが、感情的な問題や、もっと財産があるはずだと主張されてしまい、まともに話し合いができず、遺産分割協議を断念してしまいました。しかし、依頼人も60代後半になり、そろそろ、この相続問題を解決しなければならないと考え、私のところに相談に来ました。

解決への流れ

依頼を受けた後、私は、直ちに、再婚相手の子供たちに、遺産分割協議の申し入れをしました。しかし、再婚相手の子供たちも一枚岩ではなく、再婚相手の子供たちの意見を集約するまとめ役のような人もいませんでした。また、やはりもっと財産があるはずだと言って、こちらの説明を理解してくれない人もいました。そこで、交渉を継続しても、合意を形成できる可能性は少ないと考え、遺産分割調停を申立てました。遺産分割調停で、丁寧に経緯から分割案の内容まで説明したところ、当方の提案する分割案が合理的であることを調停委員に理解してもらうことができ、調停委員から相手方を説得してもらうことができました。その結果、半年以上は経過しましたが、遺産分割調停がまとまりました。

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西山 良紀 弁護士からのコメント

どの段階で、調停を申し立てるのかを見極めることも大切です。時間をかけても、当事者間だけの協議では合意が形成できないと思えば、直ちに、調停を申し立てるべきだと考えます。家庭裁判所は、中立な第三者であること、話がまとまらなくても審判で一定の結論には至ることなどから(どんなにごねても結論を先送りできない)、調停で合意が形成できることも珍しくはありません。