犯罪・刑事事件の解決事例
#離婚請求 . #別居

弁護士に依頼せず,自身で婚姻費用についての調停を成立させ,その後,改めて弁護士に依頼して離婚調停を申し立てた事例

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西村 隆志 弁護士が解決
所属事務所西村隆志法律事務所
所在地大阪府 大阪市北区

この事例の依頼主

40代 男性

相談前の状況

相談前に,弁護士に依頼せず,妻との間で離婚調停を行ったが,その調停では,妻が「少し時間をくれたら離婚に応じるので,その間だけ,婚姻費用をこちらの要求どおり支払ってほしい」と主張し,すぐに離婚できるなら大丈夫だろうと考えて,自分の収入に比べて相当高額な婚姻費用の提案(月収の7割ほどに相当する金額)に承諾をした。しかし,いつまでたっても妻は離婚に応じてくれず,婚姻費用のせいで,生活がかなり苦しくなっている。どうしたらいいか,という相談でした。

解決への流れ

婚姻費用の支払いを失くすために可能な限り早期に離婚を成立させる必要があったため,すぐに離婚調停を申し立て,ある程度相手の要求に応じながら,早期に離婚を成立させた。なお,婚姻費用の減額は,裁判所からは,減額するやむを得ない事情がなく認めないとの意見が出された。

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西村 隆志 弁護士からのコメント

離婚調停など,話合いでの解決を行う場合で,その話合い後に問題を先送りにするような合意を行う場合は,弁護士などの冷静な第三者の検証があるほうが,今回のような不測の不利益を被る危険は少なくなります。今回の事例では,すぐに離婚ができるから,短期間であれば高額な婚姻費用も支払えると安易に考えてしまいましたが,妻が離婚に応じないため,高額な婚姻費用を支払い続ける必要が出てしまいました。当初から弁護士に依頼していれば,このような不利益を被ることもなかったのではないかと考えられます。