この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
事情として、亡くなった祖父の事業を引き継いだ孫（その父つまり祖父の子は既に鬼籍に入っていた）が祖父の残した遺産のうち事業用の不動産を取得したいと願っていました。しかし、これに対し、叔父ら（亡くなった祖父の子ら）が持分を主張し、不動産の相続を巡って争いとなっていました。
解決への流れ
叔父らが不動産の価値をいくらだと訴えるのに対し、不動産会社に依頼して厳密な査定を取り、その上で依頼者(＝孫）が当該不動産を単独で相続する代わりに、代償金をいくら支払えるのかについて打ち合わせの上、叔父らと交渉を行いました。最終的に、叔父らの主張する不動産価値から1000万円以上低い金額を前提とする合意により、無事、依頼者の目的は達成されました。
不動産の価値という一見すると不動産会社に査定してもらえば値段が決まりそうな問題でも、査定する業者により価格の相違があります。また、当事者同士で話し合うと本来まとまりそうな話でも、さまざまな思いが互いにわき出て話がまとまらなくなることがよくあります。本件では、当職の介入により、少なくとも相手方と話合いができる土壌ができ、査定額の相違についても互いに歩み寄る形で無事に解決できました。