この事例の依頼主
70代 女性
相談前の状況
依頼人と義妹(依頼人の夫の妹)は、ともに夫を亡くした後、ご近所同士で付き合いをしながら穏やかに暮していました。しかし義妹も亡くなったことから、依頼人は、義妹の身辺整理を始めたものの、ご自身は義妹の相続人ではないことから手続が進まず、ご相談に来られました。
解決への流れ
「相続人の方がいるのであれば、私が管理している遺産を渡してほしい」との依頼を受けた私は、職権で義妹の戸籍関係を調査しました。その結果、義妹にお子さんはおらず、両親と兄弟も全員亡くなっていましたが、弟のお子さんたちが存命であることが判明しました。そこで、私から相続人の皆さんに詳細な説明を記したお手紙を差し出して遺産の受取りをお願いし、無事に引渡しを終えることができました。
遺産引渡しの場には、相続人3人と依頼人が同席しました。依頼人とは長い間交流がなかったそうですが、遠い昔にお会いしたときのことや、依頼人の亡くなったご主人のことにも話が及び、和やかな場となりました。幸いなことに、相続人の皆さんから依頼人に、十分かつ適正な謝礼が渡されました。「報われました」とおっしゃった依頼人の柔らかなお顔が心に残りました。