この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
母から相続した土地及び建物に,数十年前から親族が無償で居住していました。元々相談者様自身が明渡しを求めて交渉していましたが,事態は進展せず,嫌がらせなども受けるようになったため,ご依頼をいただきました。
解決への流れ
弁護士が事案を検討すると,相手方が居住できる権利はないと判断したため,訴訟を提起しました。訴訟において,相手方は,黙示の使用貸借契約が成立している旨主張しましたが,当方が不法占拠である旨主張立証したことにより,最終的に,相手方が建物の明渡し,その上多額の賃料相当損害金を支払う内容の勝訴的和解が成立しました。
不動産の使用関係等に関する相談においては,不当な状況(不法占拠,著しく低額な賃料)が維持され,事態が硬直化している例が散見されます。速やかに法的措置を採ることにより,事態が進展することもあります。