この事例の依頼主
男性
相談前の状況
ご依頼者の祖父は数十年前に亡くなっていましたが、祖父が使っていた建物と土地がずっと放置されていました。ご依頼者としては建物と土地の管理を自身が行っていきたいと考えておられましたが、数十年の間に祖父の相続人は十数名にまで膨らんでいました。そこで、ご依頼者への不動産の名義変更を弁護士に依頼されました。
解決への流れ
まず、弁護士が戸籍を調査し、全ての相続人にお手紙で事情を丁寧に説明して「相続分譲渡」を打診しました。その結果、大多数の相続人は無償で「相続分譲渡」に協力してくださいましたが、数名からは再度連絡を試みても回答がありませんでした。そこで、遺産分割調停を利用し、ご依頼者が不動産を取得するという内容の「調停に代わる審判」を家庭裁判所に出してもらい、無事に不動産の名義をご依頼者に変えることができました。
故人の死去から年数が経つと、相続人の人数が10人を超えることもあります。そうなればご自身で全員と遺産分割協議を行うことは至難の業です。しかし、当事務所では相続人数が20人を超える遺産分割などの解決実績も多く、相続人多数の遺産分割案件も苦にしません。他の専門家に断られた案件でも、一度ご相談ください。