犯罪・刑事事件の解決事例
#慰謝料 . #離婚請求 . #親権 . #養育費 . #不倫・浮気

同居しながら離婚調停を行ったケース

Lawyer Image
梅田 英樹 弁護士が解決
所属事務所つつじ通り法律事務所
所在地静岡県 静岡市葵区

この事例の依頼主

20代 女性

相談前の状況

夫の不貞を疑わせる証拠を掴み、夫を問い詰めたものの、夫は口がうまくて言いくるめられてしまうという、とても物静かな、少々口下手な女性からのご相談でした。子のことを考えると離婚するか悩んでしまい、決心がつかないまま、もう半年も経ってしまい、相談した弁護士は私で3人目だということでした。2人の弁護士からは離婚を勧められたが、なかなか勇気が出なくて…自分でもどうしたらよいかわからない、とのことでした。

解決への流れ

初めてお会いしたのは市町村の無料相談の席でした。そこで私は「離婚したいなら受任します」と回答したように思います。しかし、その後も事務所に再訪していただく中で、本当に彼女にとって離婚がベストなのか、私もわからなくなってきました。そこで、あくまで気持ちを整理する場として離婚調停をやりつつ、そこでやり直したいという気持ちが固まれば、夫婦関係を修復するために約束事を設けるような円満調停にしてはどうか、ということになりました。この調停をやるために、一時的に別居するかも検討したのですが、夫もDV等をするタイプではなく、子の面倒はよく見てくれて、単に自分とだけ家庭内別居状態だということでしたので、同居したまま調停を起こすことにしました。調停は特に問題なく進み、最初は不貞を否認していた夫も、こちらが彼の言い訳と矛盾する証拠を提出したことで、不貞を認めるに至りました。これがきっかけで彼女も吹っ切れたのか、一転して離婚を求める方向に変わり、結果的には慰謝料250万円と養育費の支払を取り決めて、離婚調停成立となりました。

Lawyer Image
梅田 英樹 弁護士からのコメント

正直に言えば、弁護士人生で初めて円満調停の成立に立ち会うことになるかも、という予感がありましたので、彼女がきっぱりと離婚の意思を固めたのには、少し驚いたところです。しかし、今になって思えば、彼女は心のどこかでそれを決めていて、ただそれを実行に移す勇気がなかったのかもしれません。その意味では、背中を押すことができて良かったなと思います。他方、離婚すれば遠方の実家に帰ることがわかっていたので、お子さんのことは少し気がかりだったのですが、離婚後、子と元夫は、ほぼ毎日、ビデオ通話機能で面会交流しているとのことで、面会交流のあり方も千差万別だと感じた事案でした。