この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
数年前の事件で逮捕された記事が、いまだにインターネット上に残っており、検索すると表示されてしまう状況でした。転職活動を始めるにあたり、この記事が原因で不採用になるのではないか、また、将来結婚などを考える際にも影響が出るのではないかと大変不安に感じていらっしゃいました。ご自身でサイト運営者に削除依頼を試みましたが、応じてもらえなかったため、当事務所にご相談に来られました。
解決への流れ
ご依頼を受け、まずは問題となっている記事の内容、事件の内容、記事が掲載されてからの期間などを詳細に調査いたしました。その上で、当該記事が依頼者のプライバシー権を侵害し、社会生活を送る上で著しい不利益を与えていることを法的根拠に基づき主張する書面を作成し、サイト運営者に対して送信防止措置(削除)を要請しました。特に、以下の点を重点的に主張しました。事件の軽微性及び既に刑事手続きが終了し、一定期間が経過していること。記事が残り続けることによる依頼者の具体的な不利益(就職活動への支障など)。公共の利害に関する情報としての価値が時間経過と共に低下していること。適切な削除依頼を行った結果、ご依頼から約2週間で、問題となっていた逮捕記事は無事削除されました。依頼者様からは、「長年の悩みが解消され、安心して新しい一歩を踏み出せる」と大変感謝のお言葉をいただきました。
インターネット上に一度公開された情報は、完全に削除することが難しい場合もありますが、諦めずに専門家にご相談いただくことが重要です。特に逮捕記事のような個人のプライバシーに関わる情報は、時間の経過や事案の性質によって削除が認められるケースが多くあります。当事務所では、個別の状況を丁寧にヒアリングし、法的観点から最適な解決方法をご提案いたします。同様のお悩みをお持ちの方は、一人で抱え込まず、まずは一度ご相談ください。