この事例の依頼主
男性
相談前の状況
子どもの学費が増える一方で,転職し給料が減ってしまいました。そのため,学費や生活費を賄うため,借入れを重ね,負債が増大してしまいました。また,しばらく前に自宅を建てたため,住宅ローンも支払っています。ローン返済中の自宅を手放したくないのですが,自己破産するしかないのでしょうか。
解決への流れ
ご相談者様の収支状況を確認したところ,ご相談者様は,支出を抑えれば,今後住宅ローンの返済や圧縮した額の返済を継続していくことができる状況でした。そのため,個人再生を選択することを助言しました。その後,個人再生の手続きを行い,自宅を処分することなく,負債を大幅に減額することができました。
個人再生とは,裁判所を通じて借金減額を行うことを目的とした債務整理手続きの一つです。個人再生では,減額された債務を3年から5年で返済する必要がありますが,自己破産とは異なり希望をすれば住宅を手放す必要がない(住宅ローンの返済は,残ります。)などのメリットがあります。個人再生を行うためにはいくつかの条件を満たす必要があります。個人再生の申立てをご検討されている場合には,弁護士までご相談ください。