犯罪・刑事事件の解決事例
#個人再生

「賃料でローンを返済!老後の資産になる!」との誘いに乗って投資用マンションを続けて2件も購入→空室になってローン払えず→ローン返済のための借入増大→マンションを任意売却して残ローンは破産・免責

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野田 伸也 弁護士が解決
所属事務所野田法律事務所
所在地東京都 豊島区

この事例の依頼主

30代 男性

相談前の状況

相談者は大手ファミリーレストランチェーン店の店長さん。知り合いの不動産業者からワンルームマンション投資を勧められ,マンションの空室リスクや税金等の経費なども深く考えずに,ワンルームマンションを続けて2件も購入。最初のうちは賃借人もついていたので,家賃収入でローン返済できていましたが,購入してから数か月後に1室が空室に。さらに数か月後には別の1室も空室に。相談者様は貯金を取り崩して返済に回し,それも底をつきて,カードローンを利用して返済し続けました。そして,そのうち,負債は雪だるまのように大きくなり,相談者様は塞ぎ込んでしまって,思うように働くことも出来なくなってしまったので,弁護士に相談しました。

解決への流れ

不動産会社を通じて,2件の物件を査定した結果,いずれも約15%のオーバーローン状態であることが判明しました。そこで,債権者と交渉しながら,任意売却に対する合意を取付け,2件の物件を売却し,残ローンにつきましては,破産・免責させることによって解決しました。

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野田 伸也 弁護士からのコメント

居住目的の住宅ローンは金利が低く抑えられていますが(年0・5%~1%未満),投資目的でマンションなどを買う場合のローン金利は2~3%台と比較的高めです。本件の相談者は,居住目的で家を買う条件の住宅ローンで融資を受け、投資目的に流用していました。これは厳密には詐欺に該当しますので,絶対にやってはいけないです。今回の手続では特に債権者側から詐欺的借入を主張することはありませんでしたが,このようなケースが多くなれば,対応も変わってくるかもしれませんので注意が必要です。