この事例の依頼主
男性
相談前の状況
親が死亡したが、兄弟間で相続についてもめ、依頼者が相手方に連絡しても無視されるとのこと。
解決への流れ
受任後、相手方に話し合いたい旨、文書を送付しても無視。仕方なく遺産分割調停を申立。相手方が、10数年前のこと(依頼者が親から援助を受けていたなど)を主張。証拠なさそうだが、本人心当たりありそうなので、「払う義務ないが、早期解決という趣旨で、気持ち程度相手方に支払う」という案を提示し、これを相手方が受けて調停成立。
証拠を出し合って、とことん争うというのも一つの選択だが、ほんの少しのお金で早期に解決でき、相手方も一応納得してもらえるなら、今後のことも考えて(今は遺産分割の件で仲は悪いがこれがまとまれば多少は元に戻る場合もある。)、少しだけ譲歩する手もある。今回の件で、相手方は依頼者やこちらからの電話を無視していたが、そこまで険悪になってはいないようであった。