この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
最近，インターネットの発達で，事前に非常に情報収集なさっている方が増えています。この方も，いろいろと勉強なさった上で，しかし，直接相手方と交渉するのは，調停であっても心理的に辛いということで，弁護士への依頼をご検討なさっていました。状況を十分伺い，養育費や財産分与の希望額を法的に可能な範囲で上積みするなどした上で，離婚調停を申し立てました。
解決への流れ
調停を重ね，同席した弁護士が調停委員を通して相手方と交渉。めまぐるしく変わる【調停の流れ】を見定めた上で，タイムリーにその都度，的確な提案・交渉を行い，待合室で作戦会議。結局，慰謝料・財産分与もこちらの主張がほぼ通り，ほぼ満額回答での離婚ができました。
調停は，弁護士に依頼せずにご自身で行う方が非常に多い類型です。調停委員の方も，当事者ご本人が法的知識があまりないことを前提に，紛争解決のために骨を追ってくださる方が圧倒的多数です。ただ，必ずしも調停委員の方が法的知識豊富というわけでもありません。また，法的な落としどころはわかってはいつつも，解決を急ぐあまり，法的な正しさより，「妥協しそうな人を説得する」こともないわけではありません。そういう状況を，弁護士が最初から最後まで調停に同行して意見を述べ，書面を作成・提出してきたために防ぐことができ，満額回答での離婚ができました。