この事例の依頼主
女性
相談前の状況
結婚当初から飲酒量が多く、酒に酔って帰ってきては家具を傷つけたり妻に手を上げることが多々あった。妻は離婚をしたいと考え別居を開始したが、子どもの通学圏を変えたくなかったため、近くの実家に住むこととなった。すると、実家の近くや子ども小学校の近くで夫の目撃例があった。頻繁に連絡も来て、身の危険を感じている。
解決への流れ
弁護士から受任通知を行い、妻や子どもへの接近を禁止する旨の受任通知を行った。警察にも連絡をして緊急連絡体制を確保した。それでも代理人や妻への連絡・面談要求が絶えなかったことから、裁判所に保護命令の申立てをし、裁判所から妻や子どもへの接近禁止、連絡禁止の保護命令の発令を得た。その上で、離婚調停の申立てをし、調停離婚が成立した。
男性の中には、弁護士からの受任通知で接触を禁止してもなお接触を図ってくる者もいる。現実的に有形力が行使されたときには弁護士の対応にも限界があるため、事前に警察や学校と連携を取っておくことが必要になってくる。