この事例の依頼主
男性
相談前の状況
再三にわたる盗撮により執行猶予中であった方から、再度盗撮事件を起こしてしまったとして刑事弁護の相談を受けました。建造物侵入と迷惑防止条例違反の被疑事件です。しかも、執行猶予中の身とのこと。それらを前提に、弊所では再度の執行猶予を獲得目標として受任することとしました。
解決への流れ
受任後、盗撮被害の相手との示談交渉を進めるとともに、根本的な原因が盗撮癖にあると考えて、その治療を含む計画を検討し立案することに重点を置きました。具体的には、精神科医のドクターや依存症関連施設の方々の協力を得て、根本的な原因に向き合い、周りが具体的にサポートすること、それを計画に落とし込んで具体的に作成することとしました。そして、裁判において、今後の再犯防止や周りのサポート、そして、作成した計画書も証拠として提出するなどしたうえで、弁護人側は再度の執行猶予を求め裁判が結審。結果的に、当初の獲得目標どおり、保護観察付(全部)執行猶予判決となりました。
依存症リハビリセンター(施設)の方々の十分な協力もあったことから、獲得目標の達成ができた事案になります。また、依頼者やそのご家族の協力も不可欠なものであり、スムーズなコミュニケーションを図ることができたことも重要なポイントの一つでした。