この事例の依頼主
男性
相談前の状況
私の両親は,私が幼い頃に離婚しており,父とは何年も会っていませんでした。父は再婚していたようで,父の再婚相手の弁護士から,父が亡くなったと連絡がありました。ハンコ代を払うので,遺産不動産の名義変更に協力して欲しいという内容でした。父から養育費も受取れず,苦労して私を育ててくれた母のことを考えると,とても納得できる内容ではありません。
解決への流れ
法定相続分に従い,数百万円の遺産を受取ることが出来ました。後妻が死亡退職金や生命保険金を受領していたことを知り,後妻弁護士の提案内容に不満を抱いていました。また,不動産の評価額についても,見解が分かれました。調停出頭する必要はありましたが,不動産の査定や預貯金の調査からお願いすることができ,仕事への影響も最小限で済みました。
遺産分割の問題は,親族間の心情的な対立があることが多いです。加えて,死亡退職金の帰属,生命保険金の帰属等,相続人のみでは気づきにくい法的論点が潜んでいることも多いです。遺産に不動産が含まれる場合,不動産の評価額が争いになることが多いです。不動産業者と連携することで,適切な査定額を知ることが出来ます。被相続人を含めたご家族に対する思いを弁護士に話し,弁護士から法的なアドバイスを受けることで,気持ちの整理がつく方も多いと感じております。お困りの際は,少しでも早くご相談頂くことをお勧めします。