この事例の依頼主
男性
相談前の状況
相談者の方は、「インターネットで女性とやり取りをしており、会おうという話になっているが、会えるまでに色々とお金がかかり、中々会うことができない、詐欺ではないかと疑っている」と相談に来られました。相談者の方は、インターネットブラウザ上のウェブページやスマートフォンアプリ等、複数のツールを用いてこのようなやり取りを行っていましたが、内容を確認すると、いずれも、いわゆる出会い系(サクラサイト)詐欺と判断できる内容でした。
解決への流れ
相談者の方は、クレジットカードを用いて支払いを行っていたため、クレジットカード会社に連絡をし、チャージバックの申請を行った他、取引履歴の開示を求めて、詐欺サイトを運営している主体の特定を行いました。また、チャージバックの期限が切れている支払いについては、決済代行会社や詐欺サイトの運営主体と交渉を行い、相応の額の返金を実現しました。
近年、いわゆる出会い系(サクラサイト)詐欺の手口は多様化・複雑化しています。本件では、幸いにも、依頼者の方が早期に被害を疑ったことや、詐欺の証拠化ができていたこともあり、かなりの被害を回復することができましたが、アプリを削除してしまっているなど、詐欺の証拠が保全できない事案では、解決が困難な場合もあることに留意が必要です。