この事例の依頼主
70代 女性
相談前の状況
依頼者は、10年以上前に亡くなった父の負債(数百万円)を突然請求され、途方に暮れて、ご相談に来られました。当初の相談内容は、家計をやりくりして、何とか借金を返すので、債権者と交渉して任意整理をして欲しいというものでした。
解決への流れ
確かに、被相続人が亡くなってから数年経っており、熟慮期間が経過していたものの、相談者の話を伺うと、被相続人の財産には全く手を付けておらず、相続放棄が認められる可能性があったため、その旨の助言を致しました。そうしたところ、このご相談者以外の他のご兄弟も同じ問題で悩んでいるとのことであり、ご兄弟全員から、相続放棄を受任し、全員から被相続人との関係など詳細な事実を聴き取り、相続放棄を申し立てる際に、これまでの経緯を詳細に記載した書面を提出しました。結果、相続放棄が認められ、その後、債権者からの請求もなく、相談者を含め、被相続人のご兄弟の全員が、無事一切の債務を負うことなく解決できたのでした。
今回の相談者は、インターネットで相続放棄の熟慮期間のことを知り、相続放棄については諦めて、ご相談に来られました。インターネットでの情報収集も重要ですが、その情報だけを鵜のみにして諦めるのではなく、弁護士に相談されることで、思いもよらなかったような道が開けるかもしれません。1人で悩まず、まずは、お気軽にご相談下さい。