この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
ご相談者は、ある慈善団体の方で、亡くなられた方もその団体と生前から深く関係がありました。亡くなられた方は、自分の財産は全て団体に寄付したいとの考えを持っていましたが、遺言は書かないままにお亡くなりになりました。そこで、亡くなった方の意思を反映したいということでラグーンにご相談に来られました。
解決への流れ
受任後、相続人が誰かをまず調べることになります。相談者は、身内の方ではないので、親族関係の情報はほとんどありません。そのため、戸籍をたどって調べていくことになります。この件では、甥、姪(相続人)の方がいらっしゃることが判明しました。遺言がない以上、相続人の方々の協力が必要になります。よって、①、②、③の手続きを行いました。①甥、姪(相続人)の方に遺産分割をしてもらう。②寄付して頂くことに同意してもらうことをお願いする。(お手紙に寄付を受ける団体がどういう団体であるか、財産はどのようなものがあるか、を明確にわかりやすく記載する)③預貯金については、金融機関等に対して、どのようにしたら預金を解約し、団体に寄付してもらえるかの確認をする。相続人の方にお送りしたお手紙で「寄付を受ける団体がどういう団体であるか、財産はどのようなものがあるか」を明確にわかりやすく記載したことが功を奏したことで、相続人の方々は、寄付することにすぐに快諾して頂きました。金融機関については、金融機関によって、直接団体に寄付することはできないとのことで、一旦相続人のお一人に振り込んでから寄付してもらうことになりました。相続人の方々のご協力もあり、順次解約手続きを行い、団体への寄付ができました。ラグーンでは、できる限り、亡くなられた方の意思を反映できるように、ご協力させて頂きます。
上記の場合、弁護士が間に入ることでスムーズな解決につながるケースもございます。上記のようなケースの場合は、弁護士へのご相談をお勧めします。