この事例の依頼主
男性
相談前の状況
勤務先で些細なミスをしてしまったら,突然,翌週から来なくてよいと言われてしまった。
解決への流れ
明らかに不当解雇といえる事例でした。そのため,責任者に不当解雇である旨主張し,聞き入れてもらえないようであれば,弁護士を選任し,戦うべきと助言いたしました。また,責任者は,ご相談者の主張を無視したので,小職が代理人となり,不当解雇であり,解雇は無効であって,慰謝料等も発生するとの通知文を送付いたしました。すると,通知文を送付して間もなく,相手方の代理人から連絡が入り,会社が不当解雇を謝罪し,雇用を続ける旨の示談が成立いたしました。
ときおり,雇い主は自由に従業員を解雇できると誤解されている方がおります。この誤解は,経営者にも労働者にも見受けられますが,従業員を解雇するには,非常に高いハードルがあり,容易にできる物ではありません。そのため,上司や経営者による不当な解雇・処分にいて,泣き寝入りをする必要はありません。「おかしい!」と思ったら,専門家に助言を求めることが大切です。このケースでは,「おかしい」と思った依頼者が,具体的に行動に出た結果,会社の不当な処分を正すことができました。普通の人が「おかしい」と思うことは,法律上許されないことが多いものです。「おかしい」と思った感覚を信じて行動してみることが大切と存じます。