この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
10年以上前から家庭内別居の状態でした。子育ても1段落したので、残りの人生を充実したものにするため、自分で離婚調停を申し立ててみました。当初は、自分でもできると思い、弁護士には依頼せず、裁判所にも自分1人で行き、当てずっぽうに書面を作って出してもしてみました。しかし、離婚の原因や、もう円満な夫婦には戻れないということを上手に表現することがなかなかできず、調停員からは、私の主張が分かりにくいと言われてしまいました。また、自宅にいると、夫から何度も怒鳴られ、夫の強い要求で、とうとう離婚調停を無理矢理取り下げられてしまいました。
解決への流れ
しかし、やはりどうしても私は人生をやり直したかったので、離婚することを諦められませんでした。そこで、同じ過ちを繰り返さないために、今回は弁護士に依頼しました。そうして改めて再度の離婚調停が始まったところ、弁護士によって、専門的な主張、証拠の提出、調停員とのやりとりが十分に行われました。横で見ていて、また、弁護士の作成した書面を読んでみて、私自身では同じ事は到底できなかったと思いました。また、裁判所とのやりとり、夫への働き掛けや交渉は、すべて弁護士が私の代わりにやってくれました。こうして、離婚調停の第2回期日という早い段階で、夫の同意が得られ、無事に離婚することができました。これから、自分の人生をやり直したいと思います。
ご本人で離婚調停を行うことは、何よりもご本人が協議の矢面に立たなければなりませんし、また、離婚を巡る法律関係についてきちんと法的知識を学習したり、正確な書面を作成したりしなければならず、なかなか大変だと思います。そのため、相手方が強く抵抗してくる場合には、弁護士に依頼なさった方が得策だと思います。離婚にはマイナスなイメージが付きまといますが、ご自分の人生をやり直そうという前向きなご心境でいらっしゃることは、とても素晴らしいと思います。今後のお幸せを祈念いたします。また何かあればいつでもご相談ください。