この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
一人暮らしの母が死亡したのですが、死亡する1ヶ月前から入院していたことを兄弟が依頼主に知らせていなかった中で、入院中に公正証書遺言が作られていたことが死亡後1年近く経って判明しました。しかもその後、亡母の入院していた病院の担当医に聞いたところ、入院中に判断能力がない症状であったことが判明しました。そこで、公正証書遺言の無効を求めたいとのことでした。
解決への流れ
そこで、公正証書遺言の無効を求める裁判を起こしましたが、結果的には、亡母が入院中に亡母を見舞った関係者の証言があったことにより認められませんでした。しかし、公正証書遺言が有効であることを前提とした遺留分を調停において兄弟に支払わせることで解決しました。
兄弟との間で感情的対立が激しかったのですが、調停手続や裁判手続をとることによって、亡母の入院の経過・症状及び死亡の真相がはっきりしたこと、また遺留分を支払わせることができたことを感謝されました。