この事例の依頼主
70代 男性
相談前の状況
20年以上、戸籍上の妻と別居し、約10年位前から現在の内縁の妻と同居している男性が、末期がんとなり、遺産を内縁の妻に残したいと希望していました。自分が亡くなった後の内縁の妻の生活を大変心配していました。
解決への流れ
戸籍上の妻及び子らに対しては、既に退職金を含め多額の財産を渡していたので、戸籍上の妻が住んでいる土地建物と若干の金銭を相続させることとして遺留分減殺請求に配慮し、その他の財産は内縁の妻に遺贈するという遺言内容を作成しました。そして、公証人と打ち合わせの上、公正証書遺言を作成しました。依頼社の死亡後は、遺言執行者となって、遺産を故人の遺志に従って分配しました。
本人の希望と後日の紛争の予防を考えた遺言の文案を作成することは非常に困難なことですから、経験と実績が重要になります。