この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
会社員のAさんが通勤電車の中で被害者のスカートの中に手を入れて臀部を触る行為に及んだところ、周りの乗客に発見されて捕まえられ、現行犯逮捕されました。また、Aさんは近接した日時で他にも6件の同種の犯罪をしていました。
解決への流れ
警察から逮捕の連絡を受けたAさんの妻から電話を受け、その日のうちに弁護士とAさんの妻で面談をしました。Aさんには小さな子どもがいたこともあり、犯罪について勤務先に知られる前になんとか釈放となるようにできる限りのことをしましょう、とお伝えし、ご依頼いただくことになりました。Aさんの妻と面談後、弁護士はそのままAさんが逮捕されている警察署に行き、接見をしました。Aさんに話を聞くと、被害者にわいせつな行為をしたことは間違いないこと、他にも6件の余罪があることを話してくれました。弁護士は逃亡しないことや被害者に接触しないこと、犯行時間帯の電車には当面乗車しない旨の誓約書を作成するようAさんに伝え、その場で差し入れた便せんに書いてもらいました。接見後、Aさんの妻から身元引受書を受け取り、Aさんの勤務先や家族関係などの事情とともに早期身柄解放を求める書面を作成し、提出しました。その結果、裁判所は勾留する必要性がないと判断して逮捕の翌日に無事釈放されました。釈放後、弁護士が被害者7名と示談交渉し、全員と示談が成立した結果、Aさんは不起訴処分になりました。
逮捕直後にご相談いただいたことにより弁護士がすぐに対応することができ、職場に知られる前に早期釈放となりました。多数の余罪があったため起訴される可能性が高い事案でしたが、被害者全員と示談が成立したことにより無事不起訴となり、AさんとAさんのご家族には非常に喜んでいただけました。