この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
夫である相手の男性の不貞行為は明らかな事案でした。ところが、相手方は、調停の席でも徹底否認でした。妻は、夫の性格を見抜いていましたので、相手方のそのような対応を予め予想し、このような不誠実な相手方に対する対応をどうするか、戦術を練ることにしました。
解決への流れ
上記事案ですので、調停に臨むに当たって、戦略を練りました。相手方の不貞行為を証明する重要な証拠を、いくつか所有していました。それらについて、予め一切明らかにせず、しばらく準備書面での主張だけにしました。相手方は、こちらがいろいろ言ってきているが、それらを証明する証拠などあろうはずがないと考えたようです。実は、相手方と女性との不貞行為を証明する沢山の写真、交換メール等、のっぴきならない関係を示す証拠を所持していました。相手方が、そのような事実を次々に否認し、全てを否認し終わったところで、その不誠実な嘘の弁解を悉く覆す、という展開にしたのです。勝負はここで決まりました。
「過ちて改めざる、是を過ちという」(論語)という著名な警句があります。しかし、世の男性たちのごまかしや嘘の何と多いことか。社会的地位や職業と誠実さとは必ずしも比例しないようです。苦しくとも、最後は潔く自らの非を認めて、きちんと謝罪し責任をとることが、せめてもの妻に対する償いというものかもしれない。